【報告】私たちは、何を背負っているのか?~子どもの発達から考えます~

連続講座の第2回目となる今回は、子育てサポートをされています、モンテッソーリ講師でもある「信頼し合えるおやこ育ち ははこ+」の小林琴音先生をお迎えし、子どもの発達についてご講義頂きました。


第1回目の『聴覚障害って何ですか?~親の障害特性を学びます~』に続き、そもそも聴こえる聴こえないに関わらず、人が育つ上で必要なことって何なのだろう?コーダのみならず、ヤングケアラーを経験してきた方々と交流させて頂く中で何となく共通して"何かを背負っている"と感じる理由って何なんだろう?という思いから、お話を聞いてみたいと思いました。

人が人として成長する過程で大事とされる発達の要素が何なのか、それを得る為に環境が整備されていることが望ましいこと、その中で子ども自身が転んでも躓いても自分の力で様々なことを積み上げて行くことが大事なこと、そして脳の育ちに移り、脳を育てるにも順番とバランスが大切であるということ等々…本当に盛り沢山のことを学びました。

自分の親のことはもちろん、自分自身とも照らし合わせ、『親はここが足りていない…』『私はもしかしてここが抜けてしまっていたのではないか?』等々、当てはまると感じてしまう部分がありそれにより、もう取り返しがつかないのだなと落胆していたところ、講師からはそんなことはないというお答えを頂き、胸が熱くなりました。自分がどうして30代40代になってから急に思い悩んだのか、何に苦しんで来たのかが分かった気がして、先ずはその糸口の発見に繋がったと感じました。

また、参加メンバーの意見に、私にとってどんな慰めや傷のなめ合いよりも論理的視点が必要でした。育った環境に対して良い悪いでは無く、足りない部分、そこを見ていかないと、課題がまた見えなくなってしまいます。小林先生もおっしゃっていた支援の力、本当に必要だと感じました。子育ては、気合や根性だけではやっていけません。子どもを育てている親は今回のような学びを必須にしてもらいたいです。それだけで社会の意識は変わっていくと思います。といったものもありました。

今までとは少し違い、今回は様々な立場の方々にご参加頂き、お一人お一人の感想等をお聞きすることが出来た中で、色んな視点を知ることも出来ました。今回もまた大いなる収穫となりましたこと、大変感謝いたします。


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コーダえん

「コーダえん」は、 コーダの自助グループです。 人と人との繋がりと、 心の安心と豊かさの回復を目指す、語らいと学びの場です。 ※コーダ CODA:Children of Deaf Adultsの略です。 聴覚障害者の親をもつ聞こえる子どもと言われています。